このマニュアルについて

このマニュアルでは、 KVM (カーネルベースの仮想マシン) による仮想化を openSUSE 上で利用するにあたって、その設定方法や管理方法を紹介して います。最初のパートでは要件や SUSE におけるサポート状態を説明し、 次のパートでは libvirt を利用した KVM の管理方法を、そして最後の パートでは QEMU を利用した管理方法をそれぞれ紹介しています。

このマニュアルの多くの章では、追加のドキュメンテーション資源へのリンクが 書かれています。これらの資源には、システム内に含まれているもののほか、 インターネットを介して提供されているものも含まれています。

お使いの製品に対してどのようなドキュメンテーションが提供されているのか、 もしくは最新のドキュメンテーション更新について知るには、 http://doc.opensuse.org/ をご覧ください。

1. 利用可能な文書

HTML 版や PDF 版の各マニュアルは、それぞれ各種の言語に翻訳されています。 この製品に対しては、それぞれ下記に示す ユーザ向けおよび管理者向けマニュアルが用意されています:

スタートアップ (↑スタートアップ)

DVD や ISO イメージから openSUSE のインストールを行ない、 GNOME や KDE デスクトップの簡単な説明と、そこで動作する主なアプリケーションを紹介するまで の範囲を説明しています。また、 LibreOffice の概要説明のほか、文書作成や表計算での 作業、およびグラフィックやプレゼンテーションの作成を行なうためのモジュールに ついても説明しています。

リファレンス (↑リファレンス)

openSUSE に関する一般的な理解を深め、より詳しいシステム管理作業 を行なうための情報が書かれています。主にシステム管理者のほか、システム 管理知識のあるホームユーザに向けた文書です。また、複雑な配置シナリオや システムの管理方法、主なシステムコンポーネントとのやりとりや openSUSE が提供するネットワークサービス、ファイルサービスに関する詳しい情報も 書かれています。

セキュリティガイド (↑セキュリティガイド)

ローカル環境やネットワークセキュリティを含めた、システムセキュリティに 関する基本的な考え方が書かれています。 AppArmor のようなセキュリティ ソフトウエア (プログラムが読み書きしたり実行したりするファイルをプログラム 単位で指定できるもの) の一般的な使い方を示しているほか、セキュリティ関連の イベント情報を確実に収集するための監査システムの使い方も示しています。

システム分析とチューニングガイド (↑システム分析とチューニングガイド)

問題の検出や解決、最適化に対する管理者向けのガイドです。お使いのシステムに 関して監視ツールを利用し点検と最適化を行なう方法や、効率的に資源を管理する ための手順が記されています。また、一般的によくある問題やそれに対する解決方法、 追加のヘルプや文書資源についても示しています。

KVM を利用した仮想化

このマニュアルでは、 openSUSE で KVM (カーネルベースの仮想マシン) による仮想化を設定したり、管理したりするための手順を紹介しています。 また、 libvirt や QEMU を利用した VM ゲスト の管理方法についても 紹介しています。

ほとんどの製品マニュアルは HTML 版の形で、インストール済みシステムの /usr/share/doc/manual に置かれています。またデスクトップ のヘルプセンターからもアクセスすることができます。最新の文書は、 http://www.suse.com/documentation に置いています。 ここからお使いの製品について、 PDF 版と HTML 版をダウンロードすることができます。

2. フィードバック

いくつかの方法でフィードバックを送ることができます:

バグや機能追加リクエスト

製品のコンポーネントに対してバグの報告を行なったり、もしくは機能の追加 リクエストを送信したりしたい場合は、 https://bugzilla.novell.com/ をご利用ください。文書内の間違いについては、各製品の Documentation コンポーネントに対してバグ報告をお願いいたします。

Bugzilla を初めてお使いになる場合は、下記の記事をお読みください:

ユーザコメント

このマニュアルに対するコメントや提案のほか、この製品に含まれる他のドキュメント 類に対するコメントを歓迎します。オンラインドキュメントの場合は、それぞれの ページ下部にあるコメント機能をご利用いただくか、もしくは http://www.suse.com/documentation/feedback.html から コメントをお送りください。

メール

この製品に対するフィードバックを送信するには、 doc-team@suse.de 宛のメールもお使いいただけます。それぞれドキュメントのタイトルと製品バージョン、 発行日時を添えてお送りください。また、間違いの報告や加筆に対する提案につきましては、 その簡潔な説明と、セクション番号およびページ (または URL) をお送りください。

3. 文書規約

このマニュアルでは、下記のルールで文書を記述しています:

  • /etc/passwd: ディレクトリ名やファイル名を示しています

  • placeholder: 置き換えを示しています placeholder を実際の値に置き換えます

  • PATH: PATH という名前の環境変数を示しています

  • ls, --help: コマンドやオプション、パラメータ を示しています

  • user: ユーザまたはグループ

  • Alt, Alt+F1: 入力するキーやキーの組み合わせを示しています; キーはキーボードに書かれている とおりに大文字で示されます

  • ファイル, ファイル+名前を付けて保存: メニュー項目やボタンなどを 示しています

  • ダンシングペンギン (他のマニュアル内 ペンギン の章): 他のマニュアル内にある章を示しています

4. このマニュアルの作成について

この書籍は、 DocBook (詳しくは http://www.docbook.org を ご覧ください) のサブセットである Novdoc で書かれています。 XML のソースファイルは xmllint で検証された後に xsltproc で処理され、 Norman Walsh 氏のスタイルシート のカスタマイズ版を利用して XSL-FO に変換されます。最終的な PDF ファイルは RenderX 提供の XEP で生成しています。 また、この マニュアルを構築するために使用するオープンソースツールとその環境は、 openSUSE と共に公開されている daps パッケージ内にあります。 なお、 daps の Web ページは http://daps.sf.net/ です。

5. ソースコード

openSUSE のソースコードは、どなたにでもご利用いただけます。 ダウンロードのリンクやその他の説明については、 http://ja.opensuse.org/Source_code をお読みください。

6. 謝辞

多数の無償貢献のお陰で、 Linux 開発者はその開発にあたってグローバルな協力を 行なうことができています。我々は彼らのそのような努力に感謝します— 彼らの貢献がなければ本ディストリビューションは存在していませんでした。 また、 Frank Zappa 氏と Pawar 氏にも感謝しています。もちろん Linus Torvalds 氏には特に感謝しています。

Have a lot of fun!

SUSE チームより


openSUSE KVM を利用した仮想化 13.1