QEMU は高速な複数プラットフォーム対応のオープンソース型エミュレータで、 数多くのハードウエアアーキテクチャを擬似することができます。 QEMU は お使いのシステム (VM ホストサーバ) 上で、何も修正を施さずにオペレーティング システム (VM ゲスト) を稼働させることができます。
QEMU はデバッグ目的でも利用することができます。仮想マシンは必要なタイミングで 停止させることができるほか、状態の検査や保存、復元を行なうこともできます。
QEMU は下記のような部品から構成されています:
プロセッサのエミュレータ (x86, s390x, PowerPC, Sparc など)
デバイスのエミュレータ (グラフィックカード、ネットワークカード、ハードディスクドライブ、 マウスなど)
エミュレートされたデバイスから関連するホスト側のデバイスに接続する際に使用する、 汎用デバイス
エミュレートされたマシンの説明 (PC, Power Mac など)
デバッガ
エミュレータとやりとりを行なうためのユーザインターフェイス
仮想化ソリューションという意味では、 QEMU は KVM のカーネルモジュールと 合わせて動作させることができます。 VM ホストサーバ と VM ゲスト が同じアーキテクチャの ハードウエアであった場合、 QEMU は KVM による高速化によるメリットを生かすこと ができるようになります。