第21章 AppArmor のプロファイルリポジトリ

目次

21.1. ローカルリポジトリの使用

AppArmor には、既定で有効化されているプロファイル集が用意されています。これらは AppArmor の開発チームが作成したもので、 /etc/apparmor.d 内に配置されています。これ以外にも openSUSE では、アプリケーションに同梱される形で、それらアプリケーション向けの プロファイルが付属しているものもあります。これらのプロファイルは既定では 有効に設定されておらず、標準の AppArmor プロファイルとは異なるディレクトリ /etc/apparmor/profiles/extras に配置されます。

21.1. ローカルリポジトリの使用

AppArmor ツール (YaST や aa-genprof, aa-logprof など) では、ローカルリポジトリの 使用に対応しています。新しいプロファイルを何もない状態から作成した 場合、既にローカルリポジトリ内に無効なプロファイルが存在すると、 /etc/apparmor/profiles/extras 内にある無効なプロファイル の中から、いずれかのプロファイルを使用し、それをベースにするかどうかを 尋ねます。いずれかのプロファイルを使用するように選択すると、既定で有効化 されるプロファイルのディレクトリ (/etc/apparmor.d) に 内容がコピーされ、 AppArmor の起動時に読み込まれるようになります。残りの 細かい調整は、 /etc/apparmor.d ディレクトリ内の プロファイルに対して行ないます。


openSUSE セキュリティガイド 13.1